股関節の軸上げ改造をしましたが、軸がズレてるように思えて仕方ありません。
リカバリーなどはひとまず置いといて、全塗装の下準備として表面の処理を行います。
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その1
スコタコ メタルスペックとエアブラシ、エアブラシのガイドブック購入。
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その2
制作用の材料とツールを調達。だが、忘れ物あり。
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その3
接着に瞬間接着パテも導入します。
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その4
股関節の軸上げ改造を施しました。
表面処理と言っても、何を目的にしてるか疑問に思われるかも知れません。
ざっくりと目的を挙げると、次の通りとなります。
・塗料の食いつきを良くするため
プラ製品はシボ加工(表面がザラついたような処理)されていても、
樹脂成型品で表面はツルツルです。
塗料の粒子が表面に付着しやすくなるようにザラザラ表面に加工します。
・ヒケ、合わせ目、パーティングライン消し
樹脂成型品は金型に液状の樹脂を流し込んで成型します。
流動する液状では常に樹脂が運動しており、固まる時には運動が
止まって運動時よりも体積が小さくなります。
成型品は均一の肉厚ではないので、裏側にピンなんかがあると
同じ表面であっても凹みが発生しており、この凹みをヒケと呼びます。
…と、普通に素組&簡単な部分塗装だけなら大きく考える必要は無いかも知れませんが(いままで大きく考えんかったし)、全塗装だとヒケは目立つだけでなく、塗装してデカールを貼って汚れをリアルに表現してもオモチャっぽい印象になるようです。
それはいただけないので、キチンと表面処理をする事にしたんですわ。
やる事はひたすら
耐水ペーパーで磨くだけなんだけどね。
左側は細かいヒケが丸穴の真下あたりにあり、右側が400番の耐水ペーペーでペーパー掛けをしてヒケを消したものです。
表面が白いのは切削クズです。
実際にペーパーでこすってみると、引けてる部分はペーパーが接触しないので、研磨によって表面が荒れませんのでキレイなままなんですよ。
要はキレイな部分を片っ端から消していこうと言うわけです。
気が遠くなりそう…
つーか、バンタコは装甲板だらけだから面倒なだけやで!
腰部です。
装甲板がやたら多いです。
腹立つぐらいに多いです。
こちらは頭部です。
バイザーの取り付け部分である耳(?)あたりにパーティングラインがあったり、おでこ(どこらへんよ?)にヒケがあったので処理してます。
コレは ふとももですが、上側に大きなヒケがあります。
(光沢が異なるところがありまっしゃろ?)
このようなヒケはペーパーを掛けるだけだと成型品の肉厚が極薄になって強度的に問題が出そうなのでパテを盛り付けます。
パテはラッカーパテを使いますが、そのままだと粘性が強く乾きも遅いので少し薄めます。
調色用の小皿に少しムニュッと取り出し…
ラッカー薄め液で希釈します。希釈の目安は人それぞれですが、ヘラなどですくいあげてトロ~っとした状態にしてます。
(こういう表現だと伝わり難いよな…)
少し希釈したラッカーパテ、通称・溶きパテを筆に塗り、2、3日放置しておきます。
※溶きパテを塗るのに使う筆は安いものや古いものを使いましょう。
良い筆だと勿体無いからね。
乾燥して硬化しましたら、ペーパー掛けで余分なパテを削り落とし、周囲の面と同一に仕上げます。
こちらはコクピットでもある胸部フレームですが、大きなヒケが数箇所あったので溶きパテを筆で塗りこみ、
ペーパー掛けで表面を均一化しました。
※この胸部フレーム、意外にも成型技術の凄さが凝縮したモノで、
このフレームが1部品なんです。
次に表面のドレスアップも兼ねて処理してみます。
スコタコを一つの機械として考えると、板金加工、鋳造加工、鍛造加工、溶接などによってボディが作られてると想像できます。
その中でも鋳造加工は複雑な形状や硬さを求められる部品の加工に用いられ、スコタコが現実的な兵器だとすると、肩と膝の装甲板はある程度の硬さが必要になると推測できます。
そこで肩と膝の装甲を鋳造品のような梨地に表面を加工します。
※梨地・・・ザラついたような質感の表面
やり方は凄まじく簡単で、梨地処理が不要なところをマスキングテープを貼ってマスキングし、前述の溶きパテを作り、古かったり安い平筆の先に付けます。
後は…
表面に対して垂直方向に筆で叩きます。
ひたすら叩き、溶きパテが切れたら再び筆につけて叩きます。
ボロっちい筆だから毛が抜けて表面に付着しますが、お構い無しにたたk・・・
撤去せえ!
1/20スケールなので、紐を混入させて加工させたような感じにしあがってしまい、手抜き工事感が出ますので丁寧に撤去します。
そんなこんなで肩と膝の装甲に溶きパテを付着させ、乾燥後にマスキングテープを剥がします。
この後で表面を1000番の耐水ペーパーで軽く磨き、エッジやはみ出たところをペーパー掛けで整えます。
…で、殆どの作業を400番の耐水ペーパーだけで処理してますが、車と違って表面を鏡面処理するわけではないし、最終的にツヤを消す予定なので粗めにしてます。
梨地作業で1000番を使いましたが、400番だと梨地が消えてしまう恐れがあったので目の細かいペーパーを使って処理してます。
ですが、あくまでも装甲板の処理に限り、スコタコには装甲とは異なる金属が使われてると予想できる部分としてターレットレンズとマシンガンのバレルがあります。
これらは400番の後で1000番でペーパー掛けをして表面を滑らかに処理したます。
こいつらはシルバーやメッキ系の塗料を塗りますので、ある程度滑らかに下地処理をしとかないとシルバーが良い感じで発色しないと判断したからってのもあります。
ちなみに、全パーツ(組立てて見える部位だけだけど)にペーパー掛けしてるだけだと、どうしても飽きてきたりモチベーションに関わってきますので、少し仮組みしてみました。
胸部フレームにコックピットの内装を実装してみましたが…
実はこんなに部品があるんだよね…
【予告】
不安と猜疑。欺瞞と弁明。
閉塞空間に絡み合う異能の因子。
利己的に、利他的に。
そう、それは生存を賭けてせめぎあう。
巧妙に仕掛けられた絶対の危機。
四肢を引き裂かんと鉄の檻を突き抜ける過去からの銃弾!
怯える魂がそっと呟く。
アイツもコイツも俺の盾になれば良い。
次回 「人形」
これも一つの証明か。