いやはや、最近は仕事が忙しかったり、仕事の関係で精神的に追い込まれたりなんかあったりと散々で、ブログをまともに更新してないです。
ブログだけならまだしも、漫画もまともに描いてないです…
そんなこんなでストレス全開でヘロヘロな精神状態を打破すべく、細かい作業の連続でもある戦車模型に勤しんで、何も考えずにチマチマ作ってみようと思ったわけだったりします。
あと、可能な限りハイディティールに作ってみよう…ってのも今回のテーマに入れておきます。
…と、こんな感じではありますが、戦車の模型と言うと、昨年は油彩による退色表現の失敗で大破したMENG MODELのメルカバMk.3Dの存在があります。
ですが、さすがにメルカバに挑戦するのも味気なかったり、最近…と言うより、今年は全国的にガールズ・アンド・パンツァーのヒットのおかげで模型業界ではガルパンブームとなり、プラッツからガルパン仕様のプラモデルがリリースされているぐらいの過熱ぶりだったりします。
このプラッツからリリースされているプラモデル、パッケージはアニメに登場する可愛らしい女の子が描かれており模型とは縁の無い方々が簡単に飛びつけるようになってはいますが、プラモデルの素性はドラゴンやサイバーホビー、ファインモールドと言った海外メーカーからリリースされたプラモデルにガルパン仕様の組立て説明書と専用でカールを同梱したという、何とも
素人泣かせにも程があると言っても過言では無い内容
…だったりします。
要は、そこそこ模型を作ったことがある人なら簡単に組立てる事ができても、初心者は確実に挫折できる仕様ですね。
ピンセット、ピンバイスは勿論の事、全塗装は必須になりますし。
…と、まァ、そんなこんなで戦車模型が熱くなってきたこのご時世、一つ挑戦してみようではないでしょうか!
タミヤよりリリースされた、イスラエルのティラン5です。
前置きであれだけ触れていながら、ガルパンとは一切関係ありません。
しかもタミヤなので、国内メーカーのプラモデルです。
更に、ガルパンの戦車は第二次大戦時のものが主流ですが、こちらは中東戦争時なので、後発も良いところです。
それ以前に、乗ってるのは女の子じゃなくて、おっさんです。
失敗するのが嫌だから、安心と信頼のタミヤのプラキットを選びました。
メルカバで痛い目に遭ったし。
気を取り直して、このティラン5なる車両、第三次中東戦争でアラブにボロ勝ちしたイスラエルが、アラブで使用していたソ連製のT-55を鹵獲し(パチって)、自国の主力にしようとした経緯があります。
ところが、イスラエルって米国側の物資はあるけどソ連側の物資が無い状況で、いざ主砲を使おうにも弾のサイズが規格外…
そこで主砲を55mm砲に換装し、更にイスラエルの使用に耐えられるようにあらゆる箇所に米国側の技術を駆使して改造されまくった車両になります。
軍事的な魔改造です。
で、箱を開けてみると…
やはり
安心と信頼のタミヤです。
ガンプラみたいな細部に至る分割は無く、海外メーカーの模型と違って装甲板一枚一枚を接着するなどと言うものではなく、極力シンプルにまとめられた構成になってます。
あと、履帯(キャタピラは登録商標らしく、正しくは履帯、トラックと呼ぶらしいです)はゴムベルトになってます。
まずは足回りから。
ゲート処理やパーティングラインの処理は必要ですが、過剰なパーツ分割が無いのでサクサク組立てられます。
…で、車体を組立てる時に運転手が覗く窓(ペリスコープ)が、単純に穴が開いてるだけのつくりだったのが寂しいと思いました。
そこで、後で黒色に塗ることを前提として、裏からプラ板で埋めておきました。
本来なら透明プラ板を使うものだと思いますが、前述の通り、黒く塗るから普通のプラ板で良いと判断してます。
まァ、取り付けたプラ板をガッチリ固定する為に黒い瞬着で固めましたので、透明にしても意味が無いんですよね…
…と、何だかんだ言ってる内に、履帯を除く足回りと車体が組みあがっちゃいました。
サクサク組立てられ、パーツ同士の合いも良いのでストレスフリーです。
…で、ここいらで履帯を装着するのですが、ゴムベルトの履帯だと物足りないと感じるどころか、やはり戦車の顔とも言える履帯にはこだわるべきだと思いましたので、ちょっと奮発して別売りの履帯を使います。
モデルカステンからリリースされている可動式履帯・T-55用を使います。
中身は履板(連結させて履帯になる1枚の板ね)の山と接続ピン、組立て説明書になります。
接続ピンには内側、外側で違いがあるので、このように全てを分割しておきます。
履板はランナーから切り取り、接続ピンはランナーに付いたままで内側と外側が混ざらないようにしておきます。
組立用の冶具(これも履帯のキットに同梱されてます)を用意し…
一つの冶具に11枚の履板を設置して接続ピンを接着していきます。
この時使用する接着剤は樹脂入りのセメントで、流し込みタイプではありません。
また、接続ピンのランナー側に少しだけ塗布して接続しないと、可動部まで接着されてしまい、固まってしまいます。
結構細かい作業の連続になりますが、接続ピンを全て接着すると…
このようにランナーが付いたままの接続ピンが固定されて履帯らしくなります。
ランナー部はねじるように力を加えると面白いようにボロボロとれますので、ランナーを全て取り除き、切り口を軽くヤスリ掛けしたら…
履帯の完成です。
このように精巧に形状を再現した履帯ですが…
可動させることができるのですね。
ちなみに、上の写真で履帯の下に敷かれた黒い棒状のものは、ただのシャーペンです。
つまり、1/35のキットに使われる履帯の大きさがどんなものなのか想像できるでしょう。
別の視点で言うと、履帯の接続ピンの接着はランナーに付いたままで作業した理由も納得できると思います。
そうしろと組立て説明書にも書いてますし、何より凄まじく細かい!
組立用冶具と手で取外せるゲートにより、単純作業の連続だったり開封から組立まで半日以上の時間を要しましたが、意外にストレスを感じること無くサクサク組立てられました。
凄いぞ、モデルカステン!
お次の工程は、
その2に続きます。