まだ夏期休暇ではないのですが、これより組立に入ります!
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その1
スコタコ メタルスペックとエアブラシ、エアブラシのガイドブック購入。
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その2
制作用の材料とツールを調達。だが、忘れ物あり。
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その3
接着に瞬間接着パテも導入します。
コレは2007年に作ったバンタコです。
※バンタコ:バンダイ製スコタコの略
ご覧の通りヒーロー然としたカッコいい立ち姿です。
ですが、脚部が長く見えてカッコ良すぎです。
ATは兵器である!
ATはヒーローではない!
スコタコの生産台数は1億台である!
装甲は軽装甲車並で薄っぺらい!
ATは鉄の棺おけである!
故にボトムズとは最低野朗である!
特攻野郎と似てるけどAチームではない!
そんなわけで、ヒーロー然とした姿ではなく、兵器として安定した車高に調整する為に短足に見えるように改造を施します。
改造と言っても、バンタコにとっては定番改造と言われるぐらいにモデラーの中ではメジャーな改造になり、過去にホビージャパンという模型情報誌で発表されてたらしいです。
ここらへんは「スコープドッグ 改造」で検索されると何件かヒットするはずです。
(今回は
コチラを
パクらせて参考にさせていただいてます)
スコタコに限らず、更には改造の有無に関係なく、まずは購入したキットのパーツを確認します。
スチール樹脂だけでなくABS樹脂、エッチングパーツ、金属シャフト、デカールやシールが説明書の通りあるのか確認します。
ここで問題ない事が確認できましたので、今回の本題である改造に着手します。
改造と言っても、股関節の軸を上方向にズラすだけのものです。
コレが股関節のパーツですが、軸が一体成型されており、コイツを切断して上方向にズラそうというわけです。
…ですが、改造なんてものは初心者も良いところなので、まずはテストピースを使って道具の使い方を確認します。
取り出したのは1/144 ザクです。
そのお値段¥300!タバコ1箱より安い!
気がかりなのはエッチングノコの使い方です。
どれぐらいの切れ味か、簡単に刃先がダメになるのか、思った通りに細かい切断に対応可能か…
様々な不安要素があるので、試しにザクのメインカメラを切り取ってみました。
こんな感じでエッチングノコのグリップ部を指でつまんで、ノコ引きをキコキコと…
ちょっとイビツだけど、何とか切断完了です。横方向から上と下側に切り込みを入れ、縦方向はデザインナイフで切り取りました。
なるほど、意外とキレイに切断が出来ますね。
それでは股関節の軸上げ改造に突入します。
エッチングノコを使って軸と股関節の根元を両断します。
両断と言っても、股のサイド表面に沿って輪切りにするような感じと言いましょうか、少し面が荒れてますが丁寧にカットします。
内部メカニズムとして細かくディティールされてますが、装甲を取り付けたら見えないので、
真の漢なら多少荒れても気にせずに突っ走りましょう。
切断しっぱなしだと何ですので、1mmプラ板を使って穴を塞ぎます。
プラ板の上に股関節のパーツを置き、マジックで穴をなぞって書けばプラ板にアタリ線を書けます。
それを2個分用意し、切断して完成です。
次に穴を塞ぐのですが、前回購入したアルテコの出番です。
パッケージから出してみると…
粉末、液体、かくはん用のヘラ、計量スプーン、接着遅延剤、かくはん用のシート、説明書が同梱されてます。
説明書によると、スプーン1杯につき液体を9~15滴(何滴垂らすかによって硬化する時間が変わる)で接着パテを作ると記載されており、更に用途もパッケージより細かく記載されてます。
ピンボケかました写真ですが、レジンキットなんかだと関節部の接着や隙間を埋めるのに便利そうですね。
そして…
やはりな!
…コホン。
で、粉末と液体を混合して接着パテを作るのですが、
液体の適量とされる12滴だと効果が早く、気がついた時にはカチコチになってました。こういうのってのは、何回も経験を積まないとわからない事なので、僕のような初心者は要注意ですね。
更に、粉末と液体が混ざる時に成分が揮発しており、目に沁みます。
…ここらへんは2液混合の接着剤と同じですわ。
そんでもって、硬化しきらないうちに(遅延剤を3滴垂らしてます)隙間を埋める為に盛り付けます。
やはり不細工というか、美しい姿ではありませんが、後で削って表面を整えるので
真の漢は突っ走りましょう。
そして裏側。
適当に切ったプラ板を裏当てに使い、アルテコを盛り付けます。
ここで注意として、盛り付ける時にお互いの接触面にアルテコが盛られないようにしないといけません。もし盛られたら、二つのパーツを組んだ時に隙間が出来てしまうので予め削り落としておかなければいけません。
当然、やらかしたので!
当然、面倒でしたので!
…で、次に軸側です。
軸の中は空洞になってるので、現物あわせで適当に切断したランナー(ゲート)を用意します。
軸の中にランナーを突っ込み、アルテコを流し込みます。
つーか、盛り付けます。
多少盛り上がってても削るので問題ありません。
多少垂れてても問題あり…
うろたえるな!
ドイツ軍人はうろたえない!
(ただの関西人の分際で何がドイツ軍人だか…)
垂れてた箇所と盛り上がった箇所をヤスリで削り、大きい円を端面から2~3ミリ程横方向にカットして軸側の完成になります。
切断面と受け側のエッジのラインを合わせて配置し、これまたアルテコで接着します。
これだけだと、接着だけで脚部を保持する事になるので、
ピンバイスで1mmの穴を開け、1mmの真鍮線を通して瞬間接着剤で固定します。
コレである程度はギミック満載の脚部を保持できる…はずです。
いや、
真の漢は保持できると断言する!
※2ヶ所穴を開け、2本突っ込んだらより安全です。
【注意】
左右対称の部品を扱います。
なので、左右の出来を確認しながら改造を施さないと失敗する事もありますので、参考にされる方は注意してください。
【予告】
無能、無知、虚偽、ずさん。どれひとつとっても戦場では命取りとなる。
それらをまとめて無謀でくくる。
仕組まれた作戦。仕組まれた地獄。
行きも怖いが帰りも怖い。
脆弱な精神!狭隘な環境!充満する切削粉!
まさに破裂必至の大動脈瘤!
次回 「表面」
怒涛のドミノ倒しがはじまる!