表面処理をしましたので、塗装に取り掛かりますが、その前に細かい事を少しやっておきます。
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その1
スコタコ メタルスペックとエアブラシ、エアブラシのガイドブック購入。
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その2
制作用の材料とツールを調達。だが、忘れ物あり。
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その3
接着に瞬間接着パテも導入します。
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その4
股関節の軸上げ改造を施しました。
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その5
表面処理としてペーパー掛けしました。
バンタコの特徴は、可動部の多さはもとより、アームパンチの再現、稼動するターレットレンズ、原作に忠実な可動をするコックピット、パーツ差し替え無しによる降着姿勢への可変機構が内蔵されてると言う具合に、現存するスコタコのモデルの中でも高い完成度を誇ってます。
ですが、ガンプラを代表とするバンダイのプラモデルと同じく、ギミックを優先したがために起こった弊害もあり、降着姿勢を再現する為にヒーロー然とした長い脚部と、腕が短く肩の位置が高く怒り肩のような外見になってます。
その為、同じスコタコでもペールゼンファイルズ版のバンタコはそれらの不満要素を解消する為のパーツが同梱されてるようですが、今回取り掛かってるのは一番最初期のバンタコなので、そのような便利アイテムは一切ありません。
…とは言え、既に股関節の軸上げ改造は実施済み(左右の軸がズレてるように見えるけど…)なので、次は怒り肩を解消してみます。
こちらも定番改造とうたわれているだけあり、あらゆる方々が紹介されています。
…と、言いつつ、色々とサイトやブログを見て回ったので、出所が定かではありませんが、過去にホビージャパン誌で紹介された方法のようです。
肩の装甲を差し込む箇所があります。
コイツを2~3mm切り落とします。
実際には2.5mmに統一して切断しました。
怒り肩解消の改造、終了!
マジでコレだけ!
…と、コレだけだと芸もへったくれもないので、腕を長く見せる為の改造を施します。
用意するのはWAVEのプラサボと呼ばれるパーツセットです。
まず肩の関節で上腕の関節に突っ込むピン状の部位を2mmほど残して切断します。
切断した箇所に先程のプラサボのうち大小の軸が組み合わさったヤツを切断した部位に瞬間接着剤で固定します。
後は1mmのピンバイスで穴を開け、1mmの真鍮線を通し、更に瞬間接着剤でフタをします。
腕を長く見せる改造、終了!
冗談抜きでコレだけ!
おっと、腕を長く見せると、肩の関節と肩の外部装甲(梨地処理した部品ではなく上腕部とつながってる箇所)にクリアランスが発生し、腕を横方向に上げたら丸見えになってしまいます。
そこらへんは1mmのプラ板を加工し、外部装甲に接着してカバーします。
プラ板は3mmに採寸し、横幅と斜めのカットは現物合わせで調整してます。
パンチラのようなチラリズムだからこそ魅かれるものがあって、モロに見えるとドン引きしちゃう時ってあるやないですか?
そんな心境を表したわけではありませんが、これで肩から腕部の長さに関わる改造は全て終了です。
オーケイ、オーケイ!
芸が無いどころか、あまりにも簡単すぎて座布団を前部没収レベルだと思います。
むしろ、面倒だったり時間が掛かって四苦八苦してる様を見て「アホが何かやってる♪」と、笑ってみたいところだと言うのに、全然期待に応えられてないと思います。
そこで、もう一丁!
バンタコの指関節は親指、人差し指、残り3本という具合に稼動しますが、中指と くすり指と小指の三本は一緒に可動する構造になってますが、付け根の関節部は それぞれが独立したかたちに収まるようになってます。
そういう構造を利用して、
指の独立可動化に挑みます。
その方法は凄まじくシンプルで、
切り離すだけ!
ところが切り離したくてもバンタコの指はゴツくて太いです。
そんなにゴツい指で何てイヤらしいことをやろうってんだ!?
何人の娘をヒーヒー言わしてきたんだ!?
そんな指を入れたりいじくったりされたら気持ちイイんか!?
…などという事とは一切関係ありませんが、何にせよデザインナイフやカッターナイフだけだと根気が要ります。
そこで…
デザインナイフの刃ではなく、背の方で切ると言うよりも削り落とします。
削り落とすといっても、何回も繰り返さないといけませんが、デザインナイフの刃先は薄っぺらいので、ノコ刃よりも薄い切断面になるだろうし、エッチングノコだと刃先がダメになる恐れがありましたので、この方法で実施してます。
3本の指を切り離しましたら、切断面をヤスリとペーパーで整え、関節部を造形して完成です。
たかだかプラモデル…ロボットの人形とは言えある程度の表情はつけられるようになったのではないかと思います。
…ヘビーマシンガンを保持するのに一抹の不安を感じてるけどね。
さらにちょっとしたドレスアップとして、組立説明書にも記載されてる事をひとつ…
胸部フレームに一定の幅、一定の間隔で削って溶接後に研磨したような表現を追加してみます。
組立説明書には金属ヤスリやリューターを使うような事を言ってましたので、敢えて金属用ヤスリを使ってみます。
…が、いきなり削って失敗するのも嫌なので、テストピースでとして用意した
ザクの出番です。
三角ヤスリを使い、色々な削り方を試してみました。
面で削ったり、角を使ったり、削る感覚を調整してみたり…
全高18mそこらのザクにこのような溶接跡はありえませんが、それなりに見えるような方法を見つけましたので、実際にスコタコのフレームを加工してみます。
ちょっと細か過ぎたかも…
塗装前のサフ吹きで埋まってしまうかも知れませんが、溶接跡っぽくなった…と思いたいです。
【予告】
溶解か?亀裂か?
バラバラにするか?固めるか?
その間にある限りなく薄い不安定な一線。
震える狂気と動物の勘がその限界を探る。
信じるか?信じられるか?
賭けるか?懸けきれるか?
ラッカー系シンナー。
俺達はここまでこの無色な液体に運命を託してきた。
だからこそ…!
次回 「塗装」
しかし、
生き延びたとして その先がパラダイスのはずはない。