高嶋政宏氏主演の特撮映画「ガンヘッド」の主役メカ・GUNHED 507がコトブキヤからプラモデルがリリースされ、メルカバ・リベンジと称して盛り上がって作ってます。
ちなみに、このブログでは「GUNHED 507」と言ってますが、正式名称は「UNIT NO.507 GUNHED」と言い、No.506~No.508はAIが少しばかり特殊で、無人で稼動するGUNHEDによる部隊における指揮系統を司ってるとか何とか…
何だかんだ言いつつも、昨年にリリースされた最新のプラモデルです。
可動ギミックが搭載されているので部品点数は多いですが、組立ては凄まじく楽で、組立て説明書を読み違えない限り大きな失敗は無いと言う親切設計です。
そんなわけで、いきなり完成形となります。
まずは戦車形態のGⅠモードから。
コンバットスキームは組立て説明書に従い、オーソドックスな都市迷彩を施してます。
GⅠモードではウェポンラックが回転し、ミサイルランチャーと無反動キャノン砲が上下方向に稼動します。
また、頭部である20mmバルカン砲はメインターレットが回転し、上下に仰角をつける事が可能です。
戦車と言うよりもキャタピラが無いので装甲先頭車両と言った印象を受けます。
車高がめっちゃ低いし。
ロボット形態のGⅡモード(スタンディングモード)への変形は、車体下部に取り付けられている動力パイプのパーツのみを取外すだけで、差し替えパーツ無しで完全変形します。
…とは言え、腕が生えて前脚と後脚が立ち上がって車高が高くなるだけだけどね。
そんなわけでGⅡモードです。
↑こちらは背面です。
後脚が伸びてます。
↑右側面です。
右腕のマニピュレータは指が3本で、防御用の盾を装備してます。
…とは言え、ガンダムやバルキリーと違って俊敏な動きは出来そうにないので、コックピットやAIを保護するに固定して突進するものだろうと推測します。
腕部は左右ともに伸縮可能で、マニピュレータは全ての爪が独立可動します。
↑左側面です。
こちらのマニピュレータは指が4本あり、右側と違って尖った形状になってます。おそらく、精密な作業を行う(扉の開閉とか)為のものだと思います。
…で、後脚の燃料タンクですが、
劇中と同じように左側のみウイスキー樽に交換する事が可能です。
右側の燃料タンクも取外し可能ですが、ウイスキー樽は左側のみしかありません。
…って、この仕様は完全にファンとか映画を観たことのある人しか理解できないですね。
Ma.K.で多用しているイハラ式バリア工法は使用せず、塗装の剥がれ&サビ表現は全てファレホのダークラストによる塗装です。
また、タミヤのスミ入れ用塗料のダークブラウンでスミ入れし、希釈してからウォッシングしてます。
尚、今回のディティールアップの改造は1箇所のみで、上の写真にあるコックピットハッチ上部の取っ手を切断して0.5mm真鍮線に置き換えてます。
(めっちゃ解り難いだけでなく、全然目立ってないけど)
ヘッドランプなどのクリアパーツは裏面をシルバーで塗装し、表側にクリアレッドを塗装してから つやありクリアで表面を保護してます。
こうして見てみると、主役メカであるGUNHEDがカッコいいと言うのに、映画そのものが残念な内容で勿体無いとしか思えなくなってきました。
お次にパイロットであるブルックリンこと高嶋政宏です。
高嶋政宏フィギュアは2体付属しており、立ちポーズと劇中のラストシーンを再現する為のマニアックなものになります。
今回はMa.K.でおなじみの「おっさん塗り」をレベルアップさせる為に、機体のサビ表現で使用したアクリル塗料であるファレホを使用してます。
…とは言っても、ファレホは1色あたりの単価がCGIクレオスのMrカラーに比べて3倍ぐらいの値段になりますので、ファレホの使用は肌だけで、他はMrカラーのラッカー塗料で塗ってます。
塗りが下手な所為か、高嶋政宏に似てないですね…
革ジャンの質感は良い感じなのですが。
こちらは革ジャンとかヘッドギアは無く、最終戦闘シーンでGUNHEDの20mmバルカン砲を担ぐポーズになってます。
これまた、塗りが下手な所為か、高嶋政宏と言うよりも高嶋政伸に見えてきました。
塗ってる時は何か知らんけど柳沢伸吾に見えたりもしました。
↑20mmバルカン砲を担がせると、こんな感じです。
恒例(?)の大きさ比較です。
魚拓ではありませんが、タバコのケースと比較してみても1/35スケールの高嶋政宏がいかに小さいかお解かり頂けると思います。
つーか、よう塗ったもんやで…
最近、模型を飾る時はフィギュアも並べるとか見えてる方が絵的に映えるものだと思い、ちょっと並べてみました。
こうして見るとGUNHEDの大きさが強調され、一つのドラマを内包してるようでカッコ良いと思います。
↑映画の宣伝で同じような構図のポスターがあったような無かったような…という曖昧な記憶をもとに映画のプロップっぽい写真を撮ってみました。
うん、GUNHEDがカッコいいだけあって映画が残念なのがかなり痛いです。
【まとめ】
実のところ、可変キットは生まれて初めて作りました。
まず、可動部の多さに驚き、可変ギミックを内蔵してるので、エナメル塗料によるスミ入れとウォッシングでプラパーツを破損するのではないかと内心ビクついて作業してましたが、意外にも大きな破損も無く完成にこじつける事ができました。
実際に作ってて思ったポイントをまとめると…
・最近のスナップフィットモデルだから部品の精度はかなり高い。
・継ぎ目消しを行うと一段と見栄えが良くなる。
(結構目立つ箇所に継ぎ目があるんだな)
・部品の精度が高いので、塗装する時は仮組して可動部をすり合わせ、
必要に応じてクリアランスを確保する為にペーパー掛けすると良い。
・AFV(大破したけど)制作時と同じように汚すとリアリティが出る。
…ってなところです。
実際に苦労したのは上述にもあるすりあわせで、仮組とペーパー掛けで可動部の保持力を活かしつつ塗装が剥がれないようにクリアランスを確保できるように調整する作業の連続で苦労しました。
それさえ乗り切ればカッコ良いGUNHEDが完成できると言うわけです。
いや~技術の進歩に驚かされ、良い刺激になりました。
つーか、何で23年経過してGUNHEDをプラキットにしたんでしょうかね?
映画は大コケ、知ってる人は極端に少ないと言うのに。