先日からこっそりはじめました、タミヤからリリースされた1/35イスラエル軍戦車・ティラン5の制作のつづきになります。
ちなみに、
その1で触れているように、イスラエル軍の戦車で、第二次大戦以降の中東戦争時にアラブから大量にパチって自国仕様に徹底的に改修された、
実際に存在した魔改造戦車になります。
当然、最近何かとブームを巻き起こしているガルパンとは一切関係ありません。
はてさて、前回「可能な限りハイクオリティーに作ってみよう」などと、さりげなく制作のテーマを掲げており、手始めにモデルカステンからリリースされている可動式履帯を導入しました。
今回は更にディティールアップを施していきます。
ソ連のT55をイスラエルが活用するとなると、やはり米国製の何かが取り付けられるようです。
ティラン5の場合、砲弾のサイズが合わないから、真っ先にアメリカでも活用されている口径のものに換装したぐらいですしね。
次に目立つものと言えば、メルカバでもおなじみだった、曲げてワイヤーで固定されているアンテナです。
丁度良いタイミングで、アドラーズネストからアメリカ軍現行車両用アンテナってな感じでディティールアップパーツがリリースされたので調達しました。
1/35のサイズなので、この手のパイプ上の金属って物凄く加工が難しいんだよね…
とか何とか考えつつ、実際に取り付けて基部を派手に曲げ、もう一つのアンテナはφ0.30mmの真鍮線とφ1.60mmのスプリングで自作してみました。
更に、ワイヤーを模して0φ.20mmの真鍮線を張ってみたのがコチラです。
派手に曲げすぎた…?
いやいや、一応、曲げる際に角度を微調整してます。
模型って完成した後に飾ったりするのですが、僕の場合、市販のディスプレイケースを使ってます。
メルカバを作ってた時に調達したケースがあり、タミヤからリリースされている戦車用のディスプレイケースを使おうと思ってたのです。
ですが、ティラン5にアンテナを設置したまでは良かったのですが、
ものの見事にアンテナがケースの内側に突っ張ってしまい、とことんまで曲げないとケースに収まらないわ、無理矢理入れようとしてみたらアンテナの基部が折れるわと、散々な目に遭いました。
…「遭いました」と、言ってる時点で過去形ですね。
既に破損しちゃってます。
破損したとは言え、修理して上の写真になりますので、問題なしでしょう!
次に、車体の右側に燃料タンクがあります。
こいつらに車体に通じている燃料パイプを追加します。
パイプそのものはφ0.40mmのアルミ線で、プレートやらナットらしきものは0.50mmのプラ板やグローサーフントの余ったナット、ディティールアップキットの六角ナットなどをあさってきて接着してます。
何か不細工かもしれませんが、それっぽくリアリティの演出になってればOKでしょう。
すぐに失敗したと判断してモチベーションが下っちゃうから、堅いことを考えずに楽しんで模型を作らんとね。
更に、ライト類から車体に通じている電器コードの類もキットでは省略されています。
ここらへんはビニールコードでソレらしく再現してみます。
それっぽくなってますね。
赤いビニール被膜なので違和感ありますが、塗装したら問題なしなので、そこらへんにあったφ0.60mmのビニールコードとφ0.35mmの銅線(電線の止め具として使用)で再現してみました。
ここまできたらノリと勢いです。
ハッチの開いた状態で作ろうとしてますので、コマンダーハッチにソレらしく細工を施します。
キットそのままだと、ハッチの裏側が何も無い状態で寂しかったので、φ0.50mmの真鍮線、伸ばしランナーでソレっぽくディティールを追加してみました。
ここらへんは資料が手元に無かったり、ネットで調べるのが面倒だったので空想で作ってみました。
ま、まァ、ソレっぽくなってたらそれでOKでしょう!
何だかんだと言いつつ、ディティールアップを施して車体の組み立てが完了しました。
水タンクや機銃は塗装後に接着するので後回しにしてます。
ここからサフ吹き、下地の塗装を行うわけですが、ちょっと毛色を変えてシェイド塗装に挑戦してみます。
シェイド塗装ってのは、影になるところやパネルラインに黒っぽい色を予め塗装し、その後で黒っぽい色を残すつもりで基本色を塗装するテクニックです。
「黒立上げ」とか「MAX塗り」とか色々言われてるようですが、影になるとこらへんを暗くなるように塗装して立体感を強調してみようというわけです。
エアブラシの細吹きなんか久し振りだから、コツがつかめず、ちょっとぶっとい影になってしまいました。
明るいところはサフのグレー、黒っぽいところはサフの上から塗装したブラックグレーになります。
サフのグレーが明るくなるところなので、サフの上に塗料を拭きつけ、全体のバランスを見ながら影の部分を調整して基本色を塗装していきます。
僕の影が映りこみまくってますが、基本色を塗装したらこのようになりました。
基本色はモデルカステンのシナイグレー2をそのまま使ってます。
これまた僕の影が写ってしまって解りにくくなってますが、砲塔の下部や雑具箱や燃料タンクの下部やエッジ部が少し暗くなってるのがお解かりいただけ…ると良いんだけど…
ちなみに、キットには箱絵に描かれてるようにコマンダーとローダーの半身のフィギュアが付属しており、それぞれハッチに設置すること出来ます。
…つまり、久し振りにおっさんによるおっさんを塗装するが故におっさん塗りを行うと言うわけですね。
あ、このフィギュア、1/35のスケールや半身像なのですが、意外にも精巧で、成型色の状態でもそ造形の細かさには驚かされました。
こちらは
ヒゲのおっさん。
成型色でもヒゲだと解りますよね。
つーか、プラキットでヒゲのおっさんって珍しいかも…
こちらは
ヒゲではないおっさん。
おっさんが二人も同梱されて、お徳感はありますが、正直言って塗装がしんどいですね…
おっさん一人でも大変なのに、ヒゲとヒゲではないのと2体もありますから苦労も二倍になります。
ここらへんは、あたらしい おっさん塗りを模索するつもりで努力してみます。
…作るからにはカッコ良く作りたいよね…
その3につづく。