その1、
その2、
その3と言う具合に、体当たりで続行しているタミヤ 1:35 イスラエル軍ティラン5の制作もいよいよ大詰めになります。
…と、まァ前回まではカラーモジュレーションを施して喜んでたわけですが、今回はウェザリングを施して完成まで突っ走ります。
砲塔や車体の後方にあるバスケットがスカスカなのも寂しく感じました。
特に砲塔は機銃や迫撃砲、水タンクが取り付けられてゴチャゴチャしてるのに、バスケットに何も無いというのも寂しいですからね。
そこで、タミヤからリリースされている「アメリカ現用車輌 装備品セット」から機銃のマガジンやバッグなどを載せることにしました。
砲塔に積んでるシートはティッシュペーパーをサーフェイサーで固定させて塗装したもの、車体につんでる擬装用網(バラキューダ)は紙作りのバラキューダを購入して適当な大きさに切って丸めたものを塗装したものになります。
また、上の画像では見えてませんが、車体に搭載している2個のジェリカンは固定用のハーネスらしきものをマスキングテープ2枚重ねて作ってみました。
次にイスラエルのおっさんを塗装します。
今回使った塗料はボークスがプッシュしている海外のアクリル塗料である「ファレホ」で おっさん塗りに挑戦してみました。
ヒゲのおっさんです。
コマンダー…要は戦車長なのでエラそうにヒゲを伸ばしてるだけでなくサングラスをしてます。
こちらはローダーである、ヒゲの無いおっさんです。
肩肘をついて調子に乗ったポーズをしてます。
そんなこんなで組み立てと塗装が大方片付いたので、
以前購入した燃料用アルコールを使って「アルコール落とし」に挑戦します。
やり方は…
1.アクリル塗料のデザートイエローやバフをアクリル塗料用の溶剤と水で希釈
2.エアブラシで吹き付ける
3.塗料が乾く前に燃料用アルコールで洗い落とす
…と、言った具合でスピーディーに作業をします。
勿論、アルコールは可燃性なので、換気を充分にして作業します。
残念ながらアルコール落しはスピーディーな作業が要求されるので、写真は撮ってません。
更にこの後、燃料用アルコールで希釈したアクリル塗料のバフを全体に塗ってフィルタリングを施し、エナメル塗料でスミ入れとウォッシングを施しました。
更にタミヤのウェザリングマスターでパステルワークを施し、エナメル塗料でオイル汚れを描き込んで完成となります。
途中の写真は一切ありません。
完全に撮り忘れてました。
いきなりですが以下から完成形になります。
デジタルのセッティングを誤ってしまったか、全体的に暗い画像になります。
…が、自画自賛で申し訳ないですがカッコ良く作れました。
こちらはパッケージに描かれたイラストと同じようなアングルです。
背面からのショットです。
ゴチャゴチャと荷物が搭載されてるのがお解かりいただけると思います。
砲塔に積まれた荷物や上の3枚の画像のエッジ部にうっすらと汚れてるのがお解かり頂けると思います。
これがアルコール落しで再現された砂汚れになります。
…上手く出来た方ではないでしょうか。
実車を見たことがないので、実際にはどういうものか解りませんが、フェンダーをハネ上げられるヒンジ部からオイル(グリス?)漏れがあると思うので、エナメル塗料で表現してみました。
燃料タンクなんかだと、給油時にこぼしたりするだろうから、その汚れをエナメル塗料のクリアオレンジとレッドブラウンと適当に混ぜて再現してみたつもりです。
…が、汚しすぎた…と言うより、給油時にこぼし過ぎっぽくなってしまいました。
ヒゲのおっさんとヒゲではないおっさんのツーショットです。
Ma.K.で始めたおっさん塗りでは希釈したエナメル塗料のレッドブラウンだ肌の濃淡を再現してみましたが、今回のおっさん塗りはファレホの薄塗りを繰り返して肌の濃淡を再現してみました。
とは言え、画像が暗くて解り難いですね…
【総評】
タミヤのプラモデルはミニ四駆以外だと人生初になります。
また、大破したメルカバMk.3Dの経験を踏まえて言うと、物凄く作りやすいという印象を受けました。
バンダイ、ハセガワ、ウェーブもそうですが、国内メーカのプラモデルは気持ち良いぐらい気楽に組立てる事ができ、タミヤも組み立てに神経を使う事無く簡単に組立てられます。
ただし、組立を重視して簡略化されてるところも多々あり、腕に覚えのある方はエッチングパーツやパーツの自作などで対処されるものだと思います。
そういったところからビギナーからベテランのモデラーまで幅広く楽しむことが出来るのではないかと思います。
今回制作したティラン5ですが、もともとはソビエトのT55であり、タミヤからリリースされたキットに追加パーツを同梱しただけのものに終わらず、専用のダボを設けるなどして組み立てに配慮されているつくりから良い印象を受けました。
僕自身、腕に覚えのある凄腕モデラーではないので、今回チャレンジしたディティールアップも最低限のものに留めています。
その中でも可動式履帯は戦車がもう1台購入できる金額なのでコストパフォーマンスは極めて悪いのですが、気持ち悪いぐらいに動く様子や、車輌に設置した時に自重で垂れ下がる様子などリアリティの演出に必要不可欠だと思ってます。
(ここらへんは自己満足の域を出てないかも)
また、アドラーズネストからリリースされたアンテナパーツですが、瞬着をつけすぎてスプリングが完全固定されるわ、スプリングの隙間が完全に埋まってしまうわという具合で散々なものになってしまいました。
ここらへんは瞬着の使い方やエッチングなどのアフターパーツの使い方を予め勉強しておくべきだと痛感したところです。
何だかんだ言っても自分なりにカッコ良く作れたと思ってます。
(おっさん含む)
そんなわけで、機会があれば情景(ジオラマ)に挑戦したくなってます。