昨年は何かと忙しく、年末になったころにはストレスの堪り具合も凄まじいものがありました。
そこで、年末年始は何も考えずに手を動かしてみようと思い、塗装途中のフィギュアを仕上げてました。
フィギュアと言っても
ファルケに付属していたおねーさんです。
上の写真からサフを吹き、肌にホワイトを塗って放置しており、ここいらで仕上げようと思ったわけです。
おねーさん正面
塗って初めて気が付きましたが、このおねーさん、貧乳ではありません。
おねーさん左側面
おねーさん背面
当然、お尻を塗ってる時に立体感を強調する為に影になりそうなところに濃いめの色になるように塗ってます。
…って、お尻だけじゃなくて服のシワ全体の話だな。
おねーさん右側面
おねーさんのバストアップです。
頭部は肌とヘッドギアの境目はおっさん塗りで多用しているエナメルのレッドブラウンですが、その他はラッカー塗料を使って肌に陰影を付けてみた…つもりです。
更に、エナメルのレッドブラウンで眉毛を描き、眼球はエナメルのクリアーブルーを筆塗りしてます。
ヘッドギアのアゴの部分と肌の塗り分けに失敗してますが、実物を見ると美人さんに仕上がりました。
写真に撮ってみるとイマイチな感じになってますが、実物は美人さんなのです。
(写真撮影の腕前がショボいのが悔やまれる…)
ですが、塗装だけだと「何も考えずに手を動かす」という意図は満足しきれてません。
そこで2012年末に特殊な方法でリリースされたWAVEのアーケロンをいじくろうとしたわけです。
ちなみに、上述の特殊な方法とは、模型情報誌やメーカのオフィシャルサイト、更には原作者である横山宏氏をはじめとする関係者全てからの事前アナウンスが無く、発売日に店頭に並んでアナウンスするという、昨今の流通事情では異例中の異例とも言えるアプローチだったわけです。
ある意味サプライズ的な、ある意味クリスマスプレゼント的なリリースで、2012年に店頭で見かけてからは「今がチャンス」と言うような勢いで複数個ゲットしてたものです。
…と、実際にいじくっていったのですが、基本的な工作は2012年に開催された神戸模型展示会にエントリーした
AFS Mk.Ⅱと同じで、以下の改造を施してます。
・足首関節の軸を下げる
・股関節の軸を上げる
・肩関節の幅詰め
・腕部関節を詰める
詳細については
AFS Mk.Ⅱの記事を見ていただければ良いと思います。
…と、まァ、このような改造を施してから塗装をして完成させました。
以下からいきなり完成形になります。
今までと何か違うと思われたと思います。
人生初のジオラマです。
小型で足元の周囲しかない小規模なものなのでヴィネットと呼ぶと思いますが、ジオラマです。
アーマーモデリングやモデルグラフィクスだとダイオラマです。
呼び方なんかどうでも良いです。
兎にも角にも地面を作ったわけです。
何故、地面を作ったのか?
きつめにウェザリングを施し、素で飾ると寂しく思えたからです。
元々ジオラマを作ってみたいと思っており、材料だけは手元にあったんだな…
(大晦日に東急ハンズで木製のベースを調達したけど)
一応、2色迷彩ですが、足元がドロドロ過ぎて迷彩が分かりません。
背面もドロドロにしてます。
沼から出てきて歩いてるかのような状態です。
そもそもアーケロンって機体は鈍重な動きで凄まじくノロマですが前面装甲の堅牢さと間接視認システムは後のS.A.F.S.に採用されたという機体です。
その為、「どん亀」」や「古代の巨大亀(アーケロン)」と呼ばれてるようです。
ですが、ノロマです。
機動力が無い…走れないので腰まで泥がハネあがるわけないと思いますが、細かい事は考えません。
地面は後で触れるとし、塗装時に小細工を施してます。
厳密には塗装前と言った方が良いかな。
写真では分かり難いと思いますが、前面装甲(頭部に相当するとこらへん)にラッカーパテを指で塗りつけてます。
こうする事により、鋳造で作られたような荒れた表面の金属が再現できると思ったからです。
ま、もともと ぬっぺりとした顔なので変化をつけようと思ったわけです。
また、2色迷彩を施した後にウォッシングをし、スミ入れ、更に雨だれをになるように処理してます。
肩アーマーや腰部アーマーはいつも通りサビが流れてる表現をアクリル塗料で描き込んでます。
ピンボケしてて解り難いですが、足回りはファレフォからリリースされているモデリングピグメント(パステルの粉末みたいなもの)をアクリル溶剤で溶いて塗りつけてます。
更に、飛沫状の泥ハネは、ナイロンの筆にアクリル溶剤で解いたピグメントをとり、指で弾いて飛び散らして付けたものです。
要は今までウェザリングを施してはいましたが、今回は徹底的にやってみました。
戦車などのAFVで使われるテクニックを見よう見真似で盛り込んでみたら、地面が無いと寂しくなったんです。
ちなみに、地面ですが、まずは木製ベースをペーパー掛けしてからニスと木工用の光沢クリアを塗布しました。
次にベースの上面に木工用ボンドを塗り付け、クレオスからリリースされている情景粘土を使って地面っぽく形を作ります。
さらに上述のモデリングピグメントをアクリル溶剤で溶いて筆塗りし、乾燥していない状態でピグメントをふりかけてます。
地面である土と言うか泥だけでは寂しいので、模型屋でたまたま見かけたそれっぽいマテリアルを木工ボンドを付けて地面に突き刺して完成です。
地面の製作工程は写真に収めていないので、解り難い説明だな…
ここらへんは後日、何か作るときに説明できるようにしておきます。
何だかんだ言いつつも制作期間1週間以内です。
その割には良いものが出来たと自画自賛してます。
つーか、ジオラマを作るのが面白く、色んなものを作ってみたいという衝動も出てきました。
更に電飾も施してみたいし…
色々考えてはいますが、まずはジオラマのベースにネームプレートを作るにはどうしたら良いか思案してます。
(つまずくところではないと思いますが、本当に作り方が分からんのです)